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2月, 2023の投稿を表示しています

国産木材の伐採の時期とは?国産木材の価値についても解説します!

 最近、国産木材が強い注目を集めていることをご存知でしょうか。 日本の木造住宅への関心はとても高く、内装材としても常に人気です。 木材は建築において大切な材料の1つです。 今回は、国産木材の伐採の時期や価値についてお伝えします。 理想の住宅を実現する際に、材料の産地にもぜひ注目してみてください。 □国産木材の伐採の時期について 日本の国産木材としてポピュラーなものは、スギとヒノキです。 スギは35年、ヒノキは40年が伐採の適齢期です。 しかし、今の日本は多くの木が伐採されずに成長し続けているという現状があります。 この原因は、戦後の時期にあります。 戦後の復興のために、建物をどんどん建築しなければなりませんでした。 そのため国産木材の需要が急増しましたが、乱伐の影響で供給が追いつかず、木材の価格が高騰しました。 そのとき日本政府は針葉樹の人工林をたくさん造成し、木材の供給に対応しました。 先に述べたように、国産木材は成長するのに40年程度の時間を有します。 その間に木材の輸入ができるようになります。 さらに木材の輸入が自由化したことで、大量の木材を安価で安定して供給できるようになりました。 そのため国産木材の自給率が下がり、国産木材の需要も低迷してしまったため、なかなか消費されず、あまり伐採されていないのです。 □国産木材の価値とは? 木は、気温や湿度に合わせて呼吸をし、伸び縮みを繰り返すことで成長します。 輸入材は、高温多湿で雨量の多い夏や、雨がほとんど降らない乾燥した時期を過ごすといった独特の条件があります。 木材は構造体として利用されるだけではなく、内装材としても利用されます。 スギやヒノキなどの針葉樹は香りが高く、ヒーリング効果が得られたり、調質性が優れていたりします。 フローリング材としても人気があり、温かみを与えられます。 気候や風土に合った木材でつくられた建築物は耐久性が高く、高寿命のため安心して長く居住できます。 そのため、独特の気象条件で育った国産木材が、最も建築材料として適しているといえるのです。 □まとめ 今回は、国産木材の伐採の時期や価値についてお伝えしました。 国産木材は注目されるようになりましたが、まだすべての問題が解決したわけではありません。 ぜひ、新築住宅をお考えの方は国産木材を利用した住宅をご検討ください。 当社は、「地元の木」で家

家づくりでお悩みの方へ!ロフト付きの家のメリットとデメリットをご紹介します!

 ロフトを設けることで活用できるスペースが増えます。 そのため、ロフト付きの家は人気です。 一方で、ロフトには押さえておくべき注意点があります。 今回は、ロフト付きの家のメリットとデメリット、注意すべきポイントをお伝えします。 □家づくりでお悩みの方へ!ロフト付きの家のメリットをご紹介! ロフトとは、いわゆる「屋根裏部屋」のことです。 建築基準法によって「天井高さ1.4メートル以下かつ下階の床面積の50パーセント以下でつくる床面積に含まれないスペース」と定められています。 そのため、この制限をクリアしていれば居室としてカウントされず、延べ床面積にも含まれません。 延べ床面積に含まれないため、固定資産税の適用外となり、節税にもつながります。 また、荷物をロフトに片づけることで、居室の収納スペースを削減できます。 部屋を広々と使いやすくなるだけではなく、ロフトと居室は空間としてつながっているため、利用しやすく実用的に活用できるのです。 さらに、ロフトを設けると視界が開けて、空間に広がりが生まれるため広く感じられます。 単調な空間もロフトを設けることで、空間にメリハリができてアクセントになります。 木格子やアンティークな家具を用いることでおしゃれな空間にすることも可能です。 □ロフト付きの家の注意ポイントとは? 先ほどメリットでも述べたように、ロフトには条件があります。 この条件を満たしていないと、いくらロフト風につくられた空間でも、延べ床面積に含まれるため固定資産税も課税されてしまいます。 高さ・広さに制限があるため、実際にどのように活用するのかプランニングすることが大切です。 ロフトへの上り下りは取り外し可能なハシゴに限るという制限もあります。 しかし、最近は固定階段が認められる場合が増えてきています。 固定階段にすることで上り下りはしやすくなりますが、間取りには制限をかけてしまいます。 固定階段が設置可能かどうかを自治体に確認したうえで、優先順位を考えましょう。 また、ロフトは屋根に近いため暑くなりやすく、本来物置として定義されている空間であるため、大きな窓を設置できず十分な光を確保しにくいです。 ロフトの活用方法によりますが、対策が必要です。 暑さに関しては、エアコンや換気扇を設置し、空気を循環させるようにすることで対処できます。 暗さに関しては、照明や照明器具を

国産木材と外国産木材の割合についてご紹介します!

 皆さんは、木材自給率という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 普段の生活では、木材自給率について考えたことがある方は少ないでしょう。 実は、木材自給率は地球環境問題や経済と深く関係しているのです。 今回は、国産木材と外国産木材の割合、木材自給率上昇の背景についてご紹介します。 □国産木材と外国産木材の割合は? 日本では、高度経済成長期に住宅の建築数が増加したため、外国産木材に依存するようになりました。 その結果、2002年には木材自給率が過去最低の18.8パーセントとなってしまいました。 しかし、国や自治体の積極的な取り組みによって木材自給率は2011年から毎年増加しており、2020年には48年ぶりに40パーセント台に回復したのです。 現在、木材の種類別輸入量はどの品目においても輸入量が減少しています。 特に丸太は、ロシアの割合が大きく減少し、国産木材を活用できています。 一方で、林業従事者が減少しているのも大きな問題です。 特に、住宅で多く使用される無垢フローリングはほとんどを輸入材に頼っています。 このように、木材自給率を上げる取り組みが結果を出しているものの、世界情勢によって木材の価格が大きく変動してしまうのが現状です。 □木材自給率上昇の背景とは? 先ほど、2011年から日本の木材自給率は毎年上昇しているとお伝えしましたが、その理由は何なのでしょうか。 その主な理由として考えられるのが、合板製造業で国産の間伐材の利用が大きく増加していることが挙げられます。 また、原木の輸入量が減少したことにより相対的に国産木材の利用割合が高まっていることも考えられます。 特に、2007年から2008年にかけて、ロシアが針葉樹の関税を引き上げたことが輸入量の減少につながっています。 また、近年は新型コロナウイルス感染拡大による世界情勢の影響も考えられます。 世界的に木材の供給量が減少しているのです。 他の要因として考えられるのが中国です。 中国では、経済成長による木材の需要が高まっているのにもかかわらず、国内での生産が追いついていないため、輸入に頼っています。 このように複数の要因が重なり合って、日本の国産木材の需要が高まっているのです。 □まとめ 今回は、国産木材と外国産木材の割合、木材自給率上昇の背景についてご紹介しました。 現在の日本の木材自給率は40パーセント程度で

国産木材はなぜ高いの?その理由を解説します!

 現在、住宅業界で大きな問題となっているのが木材不足と価格の高騰です。 これらの問題はウッドショックと呼ばれており、建築業界全体が悩まされているのです。 では、なぜ木材の価格は高騰しているのでしょうか。 今回は、国産木材はなぜ高いのか、国産木材が使われない理由についてご紹介します。 □国産木材はなぜ高いの? 1つ目は国産木材を使ってもらえないためです。 国内では、国産木材は高い木材として扱われています。 それは、外国産木材が安すぎるためです。 日本は、外国産木材に関税をかけていないため、安価な外国産木材が大量に輸入されています。 高度経済成長期に建築ブームが起こり、国産木材だけでは供給が追いつかなくなりました。 その際に、政府が関税を撤廃してしまったのが原因です。 日本の国産木材自給率は平成14年に過去最低の18.8パーセントを記録し、約8割が外国産木材を使用していることになります。 近年は4割近くまで上昇しましたが、コロナウイルス感染拡大により経済が悪化し、外国産木材の価格が高騰してしまいました。 その結果、国産木材の需要が高まり、価格が高騰しているのです。 2つ目は搬出コストが高いためです。 山から市場や工場まで運ぶコストが高いのです。 他国と比べるとオーストラリアでは日本のコストの半分で搬出できています。 しかし、日本の森林所有者は主伐予定がないことが多いため、新たに作業道を作る必要があり、さらに時間とコストがかかってしまうのです。 □国産木材が使われない理由とは? 国産木材が使われない主な理由の1つに林業従業者が減少していることが挙げられます。 綺麗で丈夫な家を建てるためにも、使用する木材が良い品質であることが望ましいでしょう。 しかし、日本の木は管理が難しく、満足できる状態にするまで多くの時間とコストがかかってしまいます。 また、間伐といった手入れが必要であり、林業従事者の負担が大きいのです。 そのため、林業の人手が不足し、高齢化が進んでいるのが現状です。 この問題に対して「緑の雇用担い手育成対策事業」が実施されており、徐々に回復しています。 □まとめ 今回は、国産木材はなぜ高いのか、国産木材が使われない理由についてご紹介しました。 国産木材は、コロナウイルスの感染拡大によって、安価だった外国産木材の価格が高騰したことから需要が高まり高騰しています。 また

平屋でスキップフロアを作るメリットとは?間取りアイデアもご紹介します!

 近年、スキップフロアが多くの方から支持を集めています。 平屋にもスキップフロアを作れますが、どのような間取りになるのか想像しにくいでしょう。 実は、平屋とスキップフロアは相性が良く、開放感のある暮らしを実現できるのです。 今回は、平屋でスキップフロアを作るメリットとスキップフロアの間取りアイデアをご紹介します。 □平屋でスキップフロアを作るメリットとは? 1つ目は間取りの自由度が広がることです。 スキップフロアを作ると、間取りの自由度が一気に広がります。 例えば、スキップフロアがあれば個室を確保できるようになります。 また、部屋と部屋の間を仕切ることでメリハリのある空間になるでしょう。 2つ目は部屋に光を取り入れやすくなることです。 平屋は採光が難しいとされていますが、スキップフロアを作ることで、部屋に光を取り入れやすくなるのです。 さらに、窓を高い位置に設置することで、より多くの光が入ってくるでしょう。 3つ目は縦の空間が活用でき、開放感を演出できることです。 平屋は1階部分しかないため、縦の空間を活用できることは大きなメリットです。 スキップフロアを作ることで、中二階部分が活用でき、より広々とした印象になるでしょう。 □スキップフロアの間取りアイデアをご紹介! 1つ目は子どもスペースとして活用することです。 お子様がいるご家庭で人気なのが、子ども部屋としてスキップフロアを活用することです。 特に、平屋は敷地面積が小さいことが多いため、子ども部屋を確保するスペースがないことが多いのです。 しかし、スキップフロアを活用することで、リビングから目が届く位置に子ども部屋を確保できます。 2つ目は収納スペースとして活用することです。 スキップフロアの階段下を収納スペースとして活用するのも良いでしょう。 おもちゃや掃除道具の置き場、その他の収納スペースとして活用できます。 3つ目は書斎やテレワークスペースとして活用することです。 コロナ禍によってテレワークが増えたことをきっかけに、仕事部屋が必要になった方も多いでしょう。 スキップフロアは完全に空間が遮られているわけではないため、仕事をしながらもお子様の様子を確認できます。 □まとめ 今回は、平屋でスキップフロアを作るメリットとスキップフロアの間取りアイデアをご紹介しました。 平屋にスキップフロアを作ることで、開放感が生ま

新築住宅の固定資産税の計算方法や注意点について解説します!

 新築住宅の購入を検討している方の中には、どれほどの税金が課されるのか、知っておきたい方は多いでしょう。 固定資産税は住まいを持つのであれば必ず必要になるため、事前に確認した上で資金計画を立てる必要があるのです。 今回は、新築住宅の固定資産税の計算方法や目安、新築住宅の固定資産税に関する注意点についてご紹介します。 □新築住宅の固定資産税の計算方法と目安について 建物に関する固定資産税の計算式は、固定資産税評価額から算出された課税標準額に税率をかけたものです。 ここでの固定資産税評価額は、実物を評価してから軽減税率を調整した金額で、再建築価格と経年減点補正率をかけたもので計算されます。 再建築価格は、新築時の建設費が基準となっています。 また、経年減点補正率は経年劣化による価値の減少を考慮して減額される率のことです 新築住宅の固定資産税評価額の目安は建築費の60パーセント程度だとされています。 そのため、建設費の60パーセントに税率をかけることで、おおよその金額を把握できるでしょう。 □新築住宅の固定資産税に関する注意点とは? 1つ目は、軽減措置を受けるためには申請が必要だということです。 固定資産税の軽減措置は、自分で申請することによって受けられます。 各自治体の窓口に住宅用地等申告書を提出するだけです。 ただし、建築翌年の1月31日が期限であることに注意しましょう。 2つ目は、固定資産税を滞納すると遅延損害金が発生することです。 令和4年1月以降、1ヶ月の滞納で年利2.4パーセント、それ以上の場合年利8.7パーセントの遅延損害金を支払わなければなりません。 3つ目は、固定資産税は床面積が同じでも異なることです。 固定資産税評価額を決める、固定資産評価基準は細かい項目まで評価されています。 そのため、設備のグレードや建物の構造、天井の高さなどによっても変わるため、固定資産税が異なるのです。 4つ目は、新築の軽減措置がなくなるタイミングで支払額が高くなることです。 新築住宅の固定資産税軽減措置を受けられるのは、通常3年間です。 そのため、新築当初と同じ資金計画を立てていると、思わぬ出費が発生することになります。 □まとめ 今回は、新築住宅の固定資産税の計算方法や目安、新築住宅の固定資産税に関する注意点についてご紹介しました。 新築住宅の固定資産税の計算方法は簡単なた

木材高騰の原因とは?なぜウッドショックが発生したのかについて解説します!

 ウッドショックとは世界的な木材価格の高騰を意味しています。 2021年から3度目のウッドショックが発生しており、建築業界に大きな影響を与えています。 木材価格の高騰や供給不足などの問題は深刻化していますが、なぜ木材は高騰しているのでしょうか。 今回は、木材高騰の原因とウッドショックが日本の住宅業界に与える影響についてご紹介します。 □木材高騰の原因とは? 1つ目は木材自給率の低さです。 第二次世界大戦以降、日本は安価な外国産木材に頼ってきました。 その結果、2002年には木材自給率が過去最低の18.8パーセントとなってしまいました。 現在は約40パーセントまで回復していますが、いまだに半分以上は外国産木材に依存しているのです。 外国産木材に依存する理由は国内林業の衰退と低価格のハウスメーカーが台頭していることが挙げられます。 林業従事者が高齢化によって減少し、木材の輸入自由化が行われたことで国内林業は衰退しているのです。 また、ローコストで人気を集めるハウスメーカーが台頭していることも主な原因です。 2つ目は中国での木材需要拡大です。 経済成長が著しい中国では、産業用の丸太や製材の消費量が急拡大しています。 しかし、中国国内での生産量は変化していないため、輸入量が急増しています。 その結果、世界的に木材の供給が追いつかなくなり、価格が高騰しているのです。 □ウッドショックが日本の住宅業界に与える影響を解説! 日本の新設住宅着工戸数の中で木材住宅は約6割を占めています。 国産木材のみで建設する住宅会社もありますが、高い強度や多様な寸法が求められるため、外国産木材を使用する場合が多くなっています。 木材住宅の建築費用のうち、木材の価格は10パーセント程度と言われているため、外国産木材の価格高騰によって数十万円程度建築費用が高くなる可能性があります。 また、ローコストを強みにしている住宅会社は大きな影響を受けています。 外国産木材の価格高騰によって、ローコストとは言いづらくなるためです。 当社では、国産木材にこだわっております。 ぜひ一度、お問い合わせください。 □まとめ 今回は、木材高騰の原因とウッドショックが日本の住宅業界に与える影響についてご紹介しました。 主な木材価格高騰の原因は、木材自給率の低さと、中国での木材需要拡大です。 また、ウッドショックによって建築費