国産木材はなぜ高いの?その理由を解説します!

 現在、住宅業界で大きな問題となっているのが木材不足と価格の高騰です。

これらの問題はウッドショックと呼ばれており、建築業界全体が悩まされているのです。

では、なぜ木材の価格は高騰しているのでしょうか。

今回は、国産木材はなぜ高いのか、国産木材が使われない理由についてご紹介します。


□国産木材はなぜ高いの?


1つ目は国産木材を使ってもらえないためです。

国内では、国産木材は高い木材として扱われています。

それは、外国産木材が安すぎるためです。

日本は、外国産木材に関税をかけていないため、安価な外国産木材が大量に輸入されています。


高度経済成長期に建築ブームが起こり、国産木材だけでは供給が追いつかなくなりました。

その際に、政府が関税を撤廃してしまったのが原因です。

日本の国産木材自給率は平成14年に過去最低の18.8パーセントを記録し、約8割が外国産木材を使用していることになります。


近年は4割近くまで上昇しましたが、コロナウイルス感染拡大により経済が悪化し、外国産木材の価格が高騰してしまいました。

その結果、国産木材の需要が高まり、価格が高騰しているのです。


2つ目は搬出コストが高いためです。

山から市場や工場まで運ぶコストが高いのです。

他国と比べるとオーストラリアでは日本のコストの半分で搬出できています。

しかし、日本の森林所有者は主伐予定がないことが多いため、新たに作業道を作る必要があり、さらに時間とコストがかかってしまうのです。


□国産木材が使われない理由とは?


国産木材が使われない主な理由の1つに林業従業者が減少していることが挙げられます。

綺麗で丈夫な家を建てるためにも、使用する木材が良い品質であることが望ましいでしょう。


しかし、日本の木は管理が難しく、満足できる状態にするまで多くの時間とコストがかかってしまいます。

また、間伐といった手入れが必要であり、林業従事者の負担が大きいのです。

そのため、林業の人手が不足し、高齢化が進んでいるのが現状です。

この問題に対して「緑の雇用担い手育成対策事業」が実施されており、徐々に回復しています。


□まとめ


今回は、国産木材はなぜ高いのか、国産木材が使われない理由についてご紹介しました。

国産木材は、コロナウイルスの感染拡大によって、安価だった外国産木材の価格が高騰したことから需要が高まり高騰しています。

また、搬出コストが高いのも主な原因です。

国産木材にこだわった住宅をお探しの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。


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