国産木材と外国産木材の割合についてご紹介します!

 皆さんは、木材自給率という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

普段の生活では、木材自給率について考えたことがある方は少ないでしょう。

実は、木材自給率は地球環境問題や経済と深く関係しているのです。

今回は、国産木材と外国産木材の割合、木材自給率上昇の背景についてご紹介します。


□国産木材と外国産木材の割合は?


日本では、高度経済成長期に住宅の建築数が増加したため、外国産木材に依存するようになりました。

その結果、2002年には木材自給率が過去最低の18.8パーセントとなってしまいました。


しかし、国や自治体の積極的な取り組みによって木材自給率は2011年から毎年増加しており、2020年には48年ぶりに40パーセント台に回復したのです。

現在、木材の種類別輸入量はどの品目においても輸入量が減少しています。

特に丸太は、ロシアの割合が大きく減少し、国産木材を活用できています。


一方で、林業従事者が減少しているのも大きな問題です。

特に、住宅で多く使用される無垢フローリングはほとんどを輸入材に頼っています。

このように、木材自給率を上げる取り組みが結果を出しているものの、世界情勢によって木材の価格が大きく変動してしまうのが現状です。


□木材自給率上昇の背景とは?


先ほど、2011年から日本の木材自給率は毎年上昇しているとお伝えしましたが、その理由は何なのでしょうか。

その主な理由として考えられるのが、合板製造業で国産の間伐材の利用が大きく増加していることが挙げられます。

また、原木の輸入量が減少したことにより相対的に国産木材の利用割合が高まっていることも考えられます。

特に、2007年から2008年にかけて、ロシアが針葉樹の関税を引き上げたことが輸入量の減少につながっています。


また、近年は新型コロナウイルス感染拡大による世界情勢の影響も考えられます。

世界的に木材の供給量が減少しているのです。

他の要因として考えられるのが中国です。

中国では、経済成長による木材の需要が高まっているのにもかかわらず、国内での生産が追いついていないため、輸入に頼っています。


このように複数の要因が重なり合って、日本の国産木材の需要が高まっているのです。


□まとめ


今回は、国産木材と外国産木材の割合、木材自給率上昇の背景についてご紹介しました。

現在の日本の木材自給率は40パーセント程度です。

そのため、外国産木材の割合は約6割を占めています。

今後も世界情勢によって、割合が変化することが予想されるため注目していきましょう。

国産木材にこだわった住宅をお探しの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。


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